成田幼稚園ニュース

2022年12月6日

子 ど も の ( い  の) ()

  元気でヤンチャでじっとしていないかわいい子どもが ある日突然 動かない状態になった時
それは それは悲しい出来事です。

バスの中で 車中で忘れられている。車の事故や高いマンションからの転落 ミルクを飲ませて30分ほど目を離したスキに…
なんと痛ましいことでしょう。

 子どもは、お父さん お母さんの愛情を受けてこの世に誕生。生命(いのち)がつながっているのです。
どの子も誕生した時から自己主張をしています。笑ったり泣いたり怒ったりして表すのですが 大人が十分にくみとれないと何を言っているのか したいのかわからず イライラがつのり虐待に発展する場合もあり とりかえしのつかないことになってしまいます。

 この世に誕生してまだ数ヶ月、数年しかたっていません。自己主張ができても幼い子の生命(いのち)は 小さくて やわらかくて 大人の手で押さえるだけでもつぶれてしまうような 弱々しい 繊細な息づかいです。
あってはならないことを 重く受けとめ 子ども達のすぐそばに、近くにいる大人が 子どもの生命(いのち)を守る義務・お勤めをしっかり考えていかなければならない ということではないでしょうか。

 数年前に 当時の園医さんが私に言われた言葉

「先生のお仕事は大変ですね お子さんの生命(いのち)を預かっているわけですから 私には 到底無理です」と。
この言葉は今もなお ずっと 私の頭の中に残っているのです。子どもが好きだから~と この仕事をする きっかけとはいえ 好きなら 子どもの生命(いのち)を守らなければ…と当時 若いながらも 子どもの生命(いのち)という文言(もんごん)を 忘れないように自分自身は勿論 先生達にも言い続けてきています。

 バス内での事故後、国は身近かにいる大人が 守らなければならない義務・お勤めを言うのでなく 手だてを強調し バス内につける装置を義務化する方向になっていたり 近々担当者が 各園の調査に来園。本園も12月中旬に予定されています。
しなければならないことと同様に 根本的なこと 子どもの生命(いのち)を守るべき大人の自覚を 問題視して もっともっと ほりさげて考えていかなければ 子どもの生命(いのち)が犠牲になってしまうでしょう。

 朝の登園時「お願いします」と帰っていかれる保護者の言葉にも「重さ」を感じます。さりげない言葉とはいえ 子どもの生命(いのち)を お願いされている保護者の お気持ちを大切にしていかなければならないと思っています。

 今日も元気で 生き生きと遊んでいる 子ども達の姿は 生命(いのち)が輝いてみえます。
あってはならないことを 重く受けとめ 子どもの生命(いのち)を みんなで守っていきましょう。